マニラ~カランバ貨物鉄道、18年再開見通し

フィリピン最大の港であるマニラ港とラグナ州カランバを結ぶ貨物鉄道が、2018年中に再開する見通しだ。貨物鉄道の運行を計画する配電最大手マニラ電力(メラルコ)の完全子会社Mレールによると、年内に政府承認を取り付け、線路を管理するフィリピン国有鉄道(PNR)との契約締結から2年以内の開通を目指す。100億ペソ(約217億円)を投じる計画だ。10日付マニラタイムズが伝えた。

Mレールのフェルディナンド・イナカイ社長兼最高経営責任者(CEO)は、同事業で提携する港湾運営大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)と協議を続けていると説明。首都圏の渋滞解消を政策の一つに掲げるドゥテルテ政権が、トラックの通行量削減につながる同事業を承認することに期待を示した。総投資額のうち27億ペソは機関車8両と貨車120両の調達に充てるという。

同社長によると、事業について今年1月にPNRの取締役会の承認を得たものの、同月中に予定されていた25年間の線路借用の契約締結は延期。4月末には、一般法人審議局(OGCC)から線路使用の承認を得たが、5月9日の総選挙前で政府による公共工事の施工が禁止される期間だったことや、その後の政権交代で契約の締結が伸びているという。

事業では、MレールがPNRの線路を借り、ICTSIが運営するマニラ・インターナショナル・コンテナ・ターミナル(MICT)から、同社のグループ会社が保有するラグナ・ゲートウエー・インランド・コンテナ・ターミナル(LGICT)の間で貨物輸送を行う。

フィリピンでは、ICTSIが1998年から同区間で貨物鉄道を運行していたが、慢性的な赤字が続いたため、2003年にサービスを停止。現在は陸路の貨物輸送にはトラックしか選択肢がない。

■ルソン島の主要港に貨物鉄道

Mレールは、ルソン島の主要港を結ぶ貨物鉄道を運行する構想を持つ。

イナカイ社長は、第1期としてマニラ港~カランバを開通した後、第2期でマニラ港~クラーク国際空港、第3期でクラーク国際空港~スービック湾自由港とカランバ~バタンガス港の貨物鉄道の運行に乗り出す考えを示した。ドゥテルテ大統領の地元であるミンダナオ島での鉄道事業にも関心があるという。


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 製造一般金融・保険運輸・倉庫

PR

その他記事

すべての文頭を開く

テイクオフ:「気を付けた方がいいよ…(01/17)

「気を付けた方がいいよ、フィリピンフードは絶対太るから」と、来比する直前、友人から忠告を受けた。確か…

続きを読む

日系の17年昇給率予測5.5% NNA調査、前年から伸び鈍化(01/17)

NNAがフィリピンに進出している日系企業を対象に実施した現地社員の給与動向調査で、2017年の昇給率見通…

続きを読む

未来樹脂、初の海外生産(01/17)

プラスチック製品の製造・販売の未来樹脂(東京都小平市)は、4月からフィリピンで日系自動車部品メーカー…

続きを読む

ケソン州の経済特区開発、PEZAが承認(01/17)

フィリピン経済区庁(PEZA)はこのほど、ケソン州マウバンに経済特区を開発する計画を承認したと発表し…

続きを読む

現政権、各国表明のODA総額が1兆ペソに(01/17)

フィリピンのドゥテルテ大統領が2016年6月末に就任して以来、これまでに各国が提供を表明した政府開発援助…

続きを読む

16日為替:1$=49.860(↓)(01/17)

16日のペソ相場は続落した。政府公式レートの終値は前営業日比0.220ペソ安の1米ドル=49.860ペソ。この日は…

続きを読む

中国系ELPI、5億ドルで再生エネ発電所(01/17)

再生可能エネルギー発電事業を手掛ける中国系エナジー・ロジックス・フィリピン(ELPI)は、北ルソン地…

続きを読む

メラルコ、太陽光発電子会社を正式始動(01/17)

フィリピン配電最大手のマニラ電力(メラルコ)が再生可能エネルギー関連事業を強化するため設立した新会社…

続きを読む

首都港のコンテナ取扱量、200万TEU突破(01/17)

フィリピンの港湾運営大手インターナショナル・コンテナ・ターミナル・サービシズ(ICTSI)は16日、マ…

続きを読む

港湾の貨物取扱量、昨年1~10月は6%増(01/17)

フィリピン港湾庁(PPA)によると、2016年1~10月の国内各港の貨物取扱量は前年同期比6%増の1億9,84…

続きを読む

すべての文頭を開く

※本コメント機能はFacebook Ireland Limitedによって提供されており、この機能によって生じた損害に対して株式会社エヌ・エヌ・エーは一切の責任を負いません。

SNS公式アカウント

企画広告

出版物

各種ログイン