復興航空、Vエアの吸収合併を発表

復興航空(トランスアジア)は9日、傘下の格安航空会社(LCC)、Vエア(威航)を吸収合併すると発表した。復興航空は台湾桃園国際空港とタイ・チェンマイ空港、福岡空港を結ぶVエアの2路線を引き継ぐ。Vエアは9月いっぱいで事業を終了する予定。初の台湾資本のLCCは、第一便の就航から3年を待たずに歴史に幕を下ろすことになる。

復興航空は同日に開いた董事会(取締役会)でVエアの吸収合併を決定。復興航空の林明昇董事長は「グループの再編を加速するため、吸収合併でシナジー効果を狙う」とした。Vエアの関西国際空港便と那覇空港便の航空券を既に購入した乗客に対しては、復興航空の便への振り替えで対応。バンコク、釜山、中部国際空港便の航空券については無条件で払い戻しに応じる。

復興航空は2013年11月にLCC参入を発表。Vエアは2014年12月、台北とタイの首都バンコクを結ぶ初の路線を就航し、その後も相次ぎ日本や韓国路線を開設していた。

ただ競争激化などを背景に、Vエアは経営不振が表面化。累積赤字は今年6月末で資本金の約半分に相当する9億台湾元(約29億3,000万円)に達しており、復興航空による吸収合併がささやかれていた。

自由時報によると、業界関係者は「台湾に乗り入れているLCCは約20社。競争の激しさに加え、14年から15年にかけて復興航空が2度にわたる墜落事故を起こしたことも、顧客離れにつながった」などと分析している。

復興航空はかねて、経営基盤の増強とビジネスモデルの転換を進める方針を明らかにしており、今後は従来型の航空会社であるフルサービスキャリア(FSC)とLCCの間に位置する新たなビジネスモデルを確立し、商機の獲得を狙うとしている。

■羽田・茨城便は9月20日で運航停止

Vエアは8日、今年3月に就航した桃園空港と東京国際空港(羽田空港)、茨城空港をそれぞれ結ぶ路線の運航を、9月20日から停止すると発表した。最終運航は茨城発が18日、羽田発が17日となる。航空券を既に購入済みの乗客には台北~成田国際空港便への振り替えや、全額払い戻しで対応する。Vエアは7月16日にも、台北~フィリピン・マニラ国際空港便の運航を停止したばかり。


関連国・地域: 台湾日本
関連業種: 運輸・倉庫

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