テイクオフ:フィリピンで暮らして憤…

フィリピンで暮らして憤りを覚えるのは、バナナの値段の高さだ。おなじみのキャベンディッシュ種は、日本のスーパーマーケットでは8本で200円も出せばお釣りがくる。しかし、マニラでは100ペソ(約215円)以上。味も日本で食べるのと大差ない。

ミンダナオ島ダバオの農園主は、国内海運の寡占で、ダバオからの輸送費は日本へよりもマニラへの方が高いと嘆き、ドゥテルテ新政権による外資規制緩和などの改革に期待する。バナナ農園で働くのは、最低賃金で雇われる土地を持てない人たちだ。経済水準が3分の1程度のミャンマーと同じぐらいの簡素な家に住んでいる。「前政権の経済成長の恩恵は大多数の貧困層には還元されていない」との批判に納得する。

それだけに今年6月末に発足した新政権への国民の期待は高まる一方だが、失望に転じた時のリスクを考えてみる必要もありそうだ。(遠)


関連国・地域: フィリピン
関連業種: 農林・水産社会・事件

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