円高が業績に打撃、縦横遊とEGL

円高が日本旅行を主力とする香港の旅行会社に打撃を与えている。地場大手旅行会社、縦横遊(ワールドワイド・パッケージ・トラベル)は、日本円の急上昇が香港市民の訪日旅行意欲を削ぎ、ツアーの催行コストも高まっているとして、「今年の業績にマイナスの影響を与える」と指摘した。15日付明報が伝えた。

同社の袁振寧執行役員によると、4月から円が急上昇し、香港市民の日本旅行意欲が減退している。4月以降の日本行きツアーの申し込み数は前年同期比で約1割減少した。ホテル、交通費、食事、観光地の入場料などのコストが増え、旅行会社は日本円の急伸についていけない状態にある。

日本への団体ツアーが売り上げの6割を占める地場旅行大手、東瀛遊旅行社(EGLツアーズ)のケン国全(スティーブ・ヒュン、ケン=しめすへんによんがしらの下が羽)執行取締役も、円高進行にツアー料金の値上げ幅が追いついていない現状を明らかにした上で、「円高が続く中、市民の訪日意欲が減退していることを考慮すると、ツアー料金を大きく値上げすることはできない」と指摘した。

同社は先ごろ、2016年6月中間期決算が赤字になる見通しを発表している。円高に伴う日本ツアーの粗利益率の低下が理由。ケン執行取締役は、ツアー催行コストの上昇で、9~10月の日本団体旅行のツアー料金は前年同期に比べ1桁台の値上げになるとの見通しを示した。


関連国・地域: 香港日本
関連業種: 経済一般・統計金融・保険観光・娯楽

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